北陸旅行(後半)

昨日、今日と嫌なことが続いた。会社の飲み会の帰り、代行のあんちゃんがシビックをべた褒めしてくれたことで多少心が癒されたが、それもミジンコレベル。

再び新潟へ(9月24日)

富山を出て、再び新潟を目指す。とっくにケツは限界を迎えていたが、ymdがいるから進める。

特に書くこともないからymdとの出会いについて書こうと思う。

ymdと出会ったのは河合塾津田沼校。現役で行きたい大学に落ちた俺は、河合塾に進学したわけだが、その塾の同じクラスにymdがいた。当時、浪人生に友達はいらないというヘボプライドを持っていた俺は、塾ではほとんど人と話さなかった。

さすがに毎日同じクラスで過ごしていたからymdのことは認識していたけど、初めて話したのは夏期講習の時だったと思う。今でも鮮明に覚えているけど、物理の授業が終わった後に、席を一つ飛ばして隣に座っていたymdがしょーもない物理の問題を俺に聞いてきた。俺はさらっと答えた気がする。久しぶりに人としゃべったなあという感覚になった。同時に嬉しかったのを覚えている。これがファーストコンタクト。

後でymdに聞いたことがある。

「友達いなそうな〇〇(俺)に、わざと問題をわからないふりをして話しかけてやったんだ」

ほんとかよ。

そこから、同じ船橋出身であること、共通の友人がいること、同じ大学を目指していること、共通点が多くてすぐ仲良くなった。

幸運にも2人とも志望していた大学に合格して、こうして二人でバイクを走らせている。エモい。

ツーリングに戻る。

行きと同じで新潟駅にバイクをとめ、宿をとる。めんどくさくなったのか、選んだ宿は行きと同じココ↓

安いしね。オシャレだし。

写真の情報調べたけど、その日の昼飯(夕飯)は

17:24。みかづき万代店。いったいこの料理をなんと言うのかさっぱりわからないが美味そうだ。

この遅い飯の後、何をしたのか覚えてない。駅の近くぶらぶらしてたのかな。

宿に早く帰って休んだ気もする。たぶん疲れ切ってただろうから後者だろうな。

夜飯の情報も引っ張り出した。

22:52。かなり遅いな。写真の位置情報がバグってたから店の名前調べるのに苦労したけど「ラーメン 古町 浦咲」というとこらしい。

にしてもエビ苦手な俺が、どうしちまったんだ。

明日はここから一気に仙台に帰る。

4日間ここまでで大体900キロ。1000キロの大台までもう少しだ。

帰仙(9月25日)

朝の新潟。

別の記事でも書いたけど、新潟駅はこんな感じで2輪は無料で止め放題。

自分らのバイクの方へ向かう。

ん・・？ここで違和感を覚える。

昨日2台横に並べてとめておいたのに、俺のバイクだけ移動してね？？？

とめていた位置から大体2ｍくらい前に移動していた。

察した。盗まれそうになったんだ、と。幸いタイヤロックを嚙ましていたから、とりあえずバイクは無事そうだ。他に盗まれたもの・イタズラの類は無いかなとバイクを確認した。なさそうだ。いや...　

ナンバープレート上向いてんだけど？？？？

力技で戻す。そん時の写真無くて少し残念だけど、結構曲がってたよ？

ホントに。

戻した後なら写真あったので

Before (9/23撮影)

After (9/25撮影)

わかります？曲げ痕あるでしょう。

ymdはゲラゲラ笑ってたけど。

新潟、いい街だと思ってたのに。

なんだか裏切られた気分だ。いや、新潟は一ミリも悪くない。

今となっては良い思い出。また行きたいな。

そんなトラブルはあったけど、他には何もされていなくてバイクは無事走り出した。

今思えば、あのときymdのバイクは何もされていなかったから、俺のバイクの方が盗みたくなるほど魅力的だったということだろう。誇らしいぞー。

行きとほぼ同じ道を200kmちょい走って無事に仙台へ。

全走行距離1135km。お疲れ様でした。4泊5日のツーリングが終了。

この5日、雨にも降られなかったし、大きなトラブルも無くてとても楽しかった。

大学3年生、夏休み最後の良い思い出。

北陸旅行(メインイベント)

久しぶりに記事見に来たら最後に書いてからもう3年も経っていた。

時の流れは早い。もう社会人になって居住地も変わって、自分の車も新しいバイクも手に入れた。大学生のあの日からもう何もかもが違うが、相棒は今でもしっかりと外の駐車場に停まっている。

さて、千里浜なぎさドライブウェイと洒落込もう(9月23日)

何もない富山からの脱出。宿は2泊分とったので、今日もここに帰ってくる。

海沿いの道から人気のいない長閑な田舎道を行くルート。

たしか、↓な感じだったような気がする。

この道、何の変哲もなさそうだけど、

県道64は俺のツーリング史上一番好きかもしれない。と今も思う。

ジブリの世界に迷い込んだみたいな田舎道。緑と狭い川。ボロボロの切妻民家。

そんな道を二人で堪能して、ひたすら西の海を目指す。この海を見たくて俺たちははるばる来たんだ。

ついに海が見えた。千里浜なぎさドライブウェイ。唯一車が走れる砂浜。ついに来たよ。

相棒といった場所の中で、一番はどこ？と言われたらココだろう。

砂浜だからスタンドが砂に埋まってバイクが倒れそうになる。写真をよく見るとわかるけどサイドスタンドの下に俺は落ちてたビーサン、ymdはピンク色の得体の知れんゴミを嚙ませた。センス良い。

ymd、お前って下向くとイケメンだな。

こいつを後ろに乗せて砂浜走った動画を撮ったはずなんだんけど

見つからないからここに貼るの諦める。

俺もなんだか嬉しそうだ。最高の思い出。

金沢へ

せっかく石川に来たんだから金沢に行こう。

千里浜からそう遠くない。40㎞。楽勝だ。

金沢駅に着いた。どこにバイク止めるとか決めてなかったから、とりあえず駅前の道路の路肩、いや歩道かあれは。。に2人で停車した。俺はバイクの前でスマホで地図を見て、ymdが周辺地図かなんかを見に行くとかいってバイクから少し離れた時、悲劇は起こった。

「何やってんだ！常識ねえのか。こんのとこ普通止めねえだろ？？」

おじさんの怒号が聞こえた。警備員かなんかのおじさんに怒られた。しかも俺だけ。

ymdが「なんであいつ怒られてんだろ」みたいな顔してやがる。お前も怒られろ。

少し謝ってからバイクを出して、確か兼六園に向かったと思う。

初金沢で説教。情けないな。

兼六園。きれいだった。ymdは初じゃないとか言ってたような。どっちでもいいか。

金沢を観光して富山に帰る。この帰路が恐ろしく眠くて、何度も右車線はみ出しそうになった記憶がある。あとymdに信号で先行かれて、4kmくらい俺が後ろにいることに気づかずそのまま走られた記憶も。

この日は何を食べたか覚えてない。近江市場で昼食べたような。

夜は回らない寿司を食べたような。のどぐろとか食べなかったっけ？覚えてるかymd。

アパホテルに帰って爆睡。さああとは仙台に帰るだけだ。

北陸旅行(前半)

いざ、泊りがけツーへ(2017年9月21日～25日)

夏休みも終わりのころ、最後に泊りがけでツーリングしたいと、mt-25乗りのymd君と話してた。そして『千里浜なぎさドライブウェイ』という唯一車で走れる浜が石川県にあることを知って、行くことに決定。毎日200キロ近く走って、新潟、富山を経由して千里浜へ行き、来た道を帰るというプラン。いざ！

新潟へ(9月21日)

まずは新潟を目指す。みちのく湖畔公園から入り国道113号線を進む。みちのくおとぎ街道というらしく、ほんとド田舎の道。交通量が本当に少なくてぐんぐん進む。

当時スマホホルダーのなかった自分は、mtの後をついていく。ひらけた道を二人で踏破して行くのが楽しかった。

113号途中のコンビニで。宮城県七ヶ宿町だそう。mtかっこいいな。

山形についてもひたすら113号を進む。市街地を抜けると、米坂線という電車の線路が走っている。この米坂線と合流した後の113号は圧巻。周りを山と川に囲まれ、めちゃくちゃ気持ちいい。

航空写真。すごい緑。

そのまま日本海側へ進むと新潟がある。海鮮を食おうと思って市場の方へ行った。んだけど、まさかの海鮮丼終わりかなんかで断念。とりあえず飯が食いたかったので、『新潟　グルメ』で検索してヒットしたソースかつ丼屋に行くことにした。

 新潟駅近くにある。『かつ丼 政家 新潟駅南店』。とてもおいしかったのでぜひ。

ケツの痛みを少し癒して、次は日本海を見たいということで海へ向かう。

西海岸公園という所にバイクを止め、海の方へ降りた。新潟西海岸第4突堤とかいう、ほぼ水没してる堤に行った。

床が湿ってて滑りそうだった。日の入り前に来れて良かった。

バイクたちと。

ymd撮影。沈む夕日。

宿は全然決めてなかったから、テキトーに検索して安いとこ行こうと思ってた。で、検索して出てきたのが一泊3000とか、めちゃんこ安いところ。なんか図書館みたいなところ。新潟駅からすぐでめっちゃ良さそうだったからそこにした。

新潟駅にバイクを停め(新潟駅は無料でバイクがとめられる良心的なまち)、図書館へ向かう。

思わず写真撮ってしまった。すごいオシャレ。なのに安い。行くしかないや。

チェックインを済ませ、出入りは自由だというので、夕飯は市場の方へ出て海鮮リベンジしようと意気込んだ。たしかラストオーダー間際で、二人してダッシュで向かったのを覚えてる。

なんとか間に合って海鮮丼を頼んだ。

絶品でした。

図書館へ戻って就寝。寝心地は良かったと思う。ここまで230キロ。次は富山を目指す。

富山へ(9月22日)

国道8号を南下していく。途中、海が見えた瞬間に手を挙げてガッツポーズ。ymdも楽しそうだった。

この8号、もう一回走りたいくらいには最高だった。意外と交通量もないし、日本海のすぐ横を走れる。

道の駅、『うみてらす名立』にて。ymd撮影。

ymdが俺がピアノを習っていたと知って驚いてた。そんなにかってくらい。

一日200キロ近く走っていると、肩も痛いし、ケツも割れそうになるくらい痛い。で、タンクが股間にあたるからこれまた痛い。信号で止まる度、ymdに文句を垂れていた。

ふたりでいてーいてー言いながら富山に到着した。富山では2泊する予定だった。最初は安い宿探していたんだけど、途中でめんどくさくなってアパホテルをとった。

そして正直、富山は何もないと思った。まさかと思ってメールを見たら、

しっかりと親父にも文句を垂れていた。富山県民の皆様申し訳ありません。

なんもない、なんもない。二人でそう言いながら、うまいもんくらいあるだろうと検索をかけた。富山ブラックラーメンたるものがあることを知り、夕食が決定した。

ほんとに黒いよ。味は普通にうまかったと思う。これ食べたのが17：00とか。

で、たしかこの後二人して爆睡をかました。起きて腹減ったのでなんか食べに行くことにした。

最初ステーキかなんか食べようと思ってたんだけど店が閉まってた。で、いろいろ検索したけど結局たどり着いたのはこれ。

まさかの2連らーめん。ymdなんてよく見たらブラックラーメン食ってやがるし。2連ブラックは渋み。22時前。

富山でしっかりとラーメンを食い、英気を養った。ここまで470キロ。

明日は待ちに待った千里浜なぎさドライブウェイ。

後半へ続く

福島県猪苗代

福島県へ(2017年9月5日)

そろそろ県外に出たいと思い、隣接県の観光スポットを調べていた。大学も夏休みだし、朝早くから出かけたい。

選んだのは福島県。磐梯吾妻スカイラインとかいう、強そうな名前のツーリング道路があることを当時知らなくて、そこに行かないで、猪苗代湖～五色沼を回るルートを選択した。

猪苗代湖

最初は宮城県村田町の田舎道から行き、国道4号にぶつかったら4号をひたすら南下していく。4号は交通量が多くて、ぶんぶん飛ばす輩も多いから嫌いだ。

村田での一枚。空がきれい。

しばらくいくと福島県にはいる。Reitoの故郷だ。

途中で国道115号に折れてこれまたひたすら南下していく。

山を抜け、しばらく行くと猪苗代町に入る。

きれいな田園風景。やはり東北の道は良い。

そしてかわいいのが、、、

信号機に白鳥さんがいるのだ。これは驚いた。

かわいい歓迎を受けてさらに進むと、でっかい猪苗代湖が来る。

めちゃんこきれいだった。白鳥はいなかったかなあ。

結構下まで降りれる。

つい嬉しくて親父にメールを送った。

さすが親父。何度もバイクで猪苗代には行ったらしい。なめるなと怒られた。

そして、

行く場所が増えた。喜多方ラーメンか。ぜひ食いたい。

湖と最高の景色を堪能し、次は五色沼へ。

五色沼

115号を少し戻り、途中に折れる国道459号を行く。山道。少し上がると湖が何個もお目見えする。 して、五色沼に到着。正式には『五色沼湖沼群』というらしい。

いやあ遠かったね～。ここまで大体135キロ。

そして目的の沼へ。

なかなかきれい。エメラルドグリーンな沼。

森に囲まれているものも。

 神秘的だ、、、、

この沼ツアーの道が北に4キロくらいあってゴールまで進んだ。けど帰り道はだるすぎてタクシー使ってスタート地点に戻るという悪行をしてしまった。

結構いろんな沼があって楽しめた。紅葉シーズンとかに行くとまた違った景色が見れると思う。満足いたしました。

次は晩飯を食いに坂内食堂でラーメン食いに行くぞ！

坂内食堂

 459号をさらに進むと、喜多方市に出る。親父の言ってた坂内食堂は市に入ってすぐあった。

うむ。老舗感があるな。

そして親父が推してた肉そばを頼んだ。

めちゃめちゃうまかった。

親父に写真を送ってあげた。

寒いこと言うぜ親父。でもラーメンはマジもんでうまかった。

そして帰路。

国道121号とかいうほとんど高速みたいなところをぶっ飛ばす。で、山形から48号経由して帰仙。長かった。

走行距離359.6キロ、、、、、実家帰れたやん。

朝から晩までツーリングはさすがに疲れた。けどその分遠くまで行けるし、見れる景色も増える。うまいもんも食える。バイク最高！

でもこのころまだスマホホルダーつけてなかったんだ…。道に迷ったらその都度調べてたなあ。はようつければ良かった。

山形県天童市へ

将棋のまち、天童(2017年8月26日)

作並街道(国道48号)を行くとたどり着くまち、天童。何度か天童には行ったことがあったがド田舎ヤッホーなイメージがあったのでバイクで走りたいなと思っていた。48号もなかなかの山道で、バイク乗りにはもってこいだ。

48号は関山峠という山を越える道。冬は凍結でバイクなんて到底通れない、くらいには山。途中に作並温泉とか渓流釣りスポットとか奇妙なこけしが並んだ道とかがある。行ったことがある人、多いと思う。

山を抜けると田舎町が出迎えてくれる。あの景色今でも大好き。ああやっと抜けたんだなあって。

実は最初にお出迎えしてくれるのは山形県東根市。サクランボの生産量全国一位らしい。

でちょっと行くと、天童市に入る。天童市は何といっても将棋の駒！至る所に将棋の駒のオブジェがいる。生産量一位。じみ～なところで一位とってるの、すごい良い。

でも天童に入って最初に目に飛び込んでくるのはこいつだ。

そう。スーパーダブルエックス天童店。何の店かは調べてください。

この怪しいお店を左折して、山寺の方面へ南下する。すると田園風景が広がってくる。やっぱり田舎道を走るのが気持ちいい。

田舎に映えるんだよなあ。

さらに山寺方面へいくときれいな川がある。立谷川というそう。

うーん。きれい。

この日は山寺直前まで引き返した。山寺一人で登るのも何かアレだし、、

帰りの田んぼで。

こういう道を走ると、心が落ち着くんだよなあ。高速道路でぶっ飛ばすのも楽しいけど、ゆっくり田舎道走るほうが好きだな。

山寺まで大体60キロ。天童市街までは大体55キロ。気軽に行けるからこの後何度も行くことになる。

決してスーパーダブルエックスに行きたかったわけじゃない。

初エコーライン

蔵王エコーラインへ(2017年7月19日)

 東北のバイク乗りなら誰でも知っているであろう蔵王エコーライン。初めてのソロロングツーリングだった。

今調べてみるとこの日は水曜日。大学があったと思うけど、午前休とかだったのかな。前からエコーライン行きたいと思っていたので、攻めに行った(たぶん)。

県道31号線を行き、茂庭の交差点へ。そこからは国道286号線。みちのく湖畔公園を通るルート。公園前の釜房ダムは圧巻だった。見たことない景色に感動した。そして県道47号へ。宮城は仙台を離れるとド田舎やなあと思いながらひたすら進んだ。

47号線の終わりで。ヒマワリ咲いてる。

47が終わると、いよいよエコーライン。ヘアピンカーブで倒れそうになりながら進む。初心者にあのカーブはきっついな。

しばらく進んで滝見台たる場所に到着。

 

 滝はしょぼかったけど、オーケー。

 さらに進んでいく～。途中でライダーさんたちが手を振ってくれた。こんな経験なかったらとても嬉しかった。これがツーリングの醍醐味か。

途中の休憩所みたいなところで。空すごいきれいじゃない。

夏だったから舐めて軽装で来たんだけど、蔵王おそるべし。寒すぎ。死なない程度に進むことにした。

蔵王坊平高原たる場所へ到着。ここまで家から72キロ。

寒さが限界になってきたのでここで引き返した。この景色全部おさめておきたいなあ、と思いながら下る。Go-Pro買いたいわ～。

ホントきれいだった。

帰りの道でもライダーさんに手を振ってもらった。バイク楽しすぎる。

震えながら下山。下界が夏で良かった。

帰りの釜房ダム。なんかダムっていいよね。

無事に帰宅できた。この日だけで140キロ走ったけど、まだまだ行けるぜって感じだった。

こんなにバイクに乗るのって楽しいんだなって思った。見たことない景色、手を振ってくれるライダー。最高だ相棒。また行こう。

大好きな相棒のために…

相棒(Ninja250)の記録用に

お疲れ様です。相棒が好きすぎるので、バイクのこと書いてみようかなぁって思っただけです。めちゃめちゃ書きなぐりです。

最初はうちの相棒と僕の出会いから紹介しますね。

背景

大学3年生のときだから、2年前くらいか。それまで親父のお古のバイク(Suzuki　SX200)に乗ってたんだけど、皆からださいださい言われるのも飽きて。新しいバイクほしいなあって思ってた。当時暇だった僕は、バイクの中古販売サイトを見るのに忙しかった。フルカウルに乗りたくて、当時出たばっかのHONDAの2ダボ(CBR250RR)、YAMAHAのYZF-R25のモビスタカラーか相棒のNinja250で迷ってた。実は2ダボに一番乗りたかったんだけど高すぎて(80万)断念。R25かNinjaか、いろんな人に写真見せてどっちがいいか聞いてた。そんな中、6丁の目のカワサキプラザに狙ってたNinjaがあることがわかった。52万…かまあ値段は置いといて実物見に行きたいなあと思ったからSXに乗っていった。

 はーい。ださいださいね～。

俺はそんなダサいとは思ってなかったけどね。とにかく、こいつに乗ってカワサキプラザへ急いだ。

あやつが出てきた。一目ぼれだった。呼んでた、買ってくれって。

行く前はほんとにほんとに買う気なかったけど、店員さんに見積もってみますかと言われて、うなずいてしまった。乗り出しは55万くらいだった。もうだめだった。買いたくて仕方がなくなってきた。

親父にすぐ電話して、25万貸してくれって叫んだ。オレはNinjaが欲しいんだと、お前のお古はもう嫌だと。

親父は快諾してくれた。こんなに親父のこと好きって思ったことないかもしれない。で、俺はその日、契約してしまったんだ。こんなに思い切りいい決断はなかった。7月1日。自分の貯金は30万くらいだったからほぼ全部吹っ飛ぶけど、それでも欲しいと思った。納車には一カ月くらいかかるって言われた。

それからの日は長かった。早く乗りたい、早く納車してくれ…。そしたら祈り届いて、納車が早まって7月14日になった。やったぜ。

そして7月10日からの一週間、怒涛の一週間だった…

怒涛の一週間

7月10日…告白して成功する。

7月11～12日…早く終わってくれ。

7月13日。悲劇の13日。バイト中に携帯を落とした。10時半くらい。どこに落としたのかわかんない。店長に事情話して配達先付近とか徘徊しまくって探しまくった。

けどない。明日納車だぞ。写真取れねえ、店と連絡取れねえ、やばい。1時くらいまで探したけどない。そこで気づいた。携帯悪用されるかもしれん、携帯止めよう。家に帰ってパソコン上から携帯の機能を止めた。でもこれが最悪の展開を生んじまう。

そのあとすぐにまた気づいた。まてよ、俺の携帯Google先生と連動してるから、GPSで逆探知できるやないかい！勝ったぜ。パソコンのGoogleと連動しといたからできるやん。これ便利だからAndroidの人は知っといたほうが良い。

反応なかった。なんでだ。ああ、待てよ、と。さっき携帯の機能切ったんだった。戻すか～。

ごらああああああああああああああおい！

戻すんだったら電話しろ？だと。電話ねえんだよこっちはなあああああああ。

オワッタ。なんで切るのはパソコンでできて、戻すには電話かけなきゃいけねえんだよ。

その電話がないんだって…。

パソコンは使えたから、近所の人に助けてもらおうと、ｙｍｄとか有ちゃんとかにDMして今からきてッて頼んだ。夜中の2時。ｙｍｄは爆睡してた。有ちゃんは図書館で勉強してるとか大学生の鑑みたいなこと言いやがる。↓会話をどうぞ。

優しい。好き。

でも有ちゃんの携帯、SIMフリーとかなんとかでフリーダイヤルにかけらんなかった。一気にぽんこつになりさがる有(ごめんね)。 しゃーねえ。家に電話だ。頼りになるのは家族だ！有の携帯で実家に鬼電話する。3時。起きるわけない。

結局有と二人だけの朝を迎えた。5時くらい。もっかい家電した。

親父がどうしたあとか言って出た。神様。君は神様だ、親父。

親父に事情を説明すると、電話をかけてくれた。機能復活には1、2時間かかるとかなんとか言われたらしい。

待ちました。パソコンのGoogle画面の前で。ずっと。有ちゃんと他愛もない話しながら待った。

7時くらいに信号が来た。来たぜ！エクスペリアZ3！オレのや！どこだ。北仙台の交番の前に信号が出てる！きたきたきたきた！！！！とり行ってくるぜ！有！

SXをぶっ飛ばしてそこにいった。

…ないぜ、どこにもないぜ！確かにここに信号はあった！なんでだ！？

セブンの前をうろうろしてたら店員さんが出てきた。

「もしかしてスマホ落としました？」神がもう一人いたようだ。俺は元気に返事した。

ハイ！！！！

帰ってきた。カードも全部ついてる良かった。店員さんが店の前に落ちてるのを拾ってくれたそうだ。ありがたや。

でも画面に悲劇が起きていた。

ライトさん…画面タッチ反応しねえよ…ライトさん…こりゃ踏まれてるわ、なんかでかいもの、そう車みたいなもんに。

でも帰ってきてよかった。しかも電源つくし、中身は生きてた。むかしF.naokiがエクスペリアにマウスぶっさして操作してるの見てたから俺もそうすれば中身移せると思って安心した。

そして俺は寝ずに授業へ向かった。

ついに納車

携帯は逝った。バイクを納車するのにこんなに犠牲を払わんといけんのか。いや、もうなんでもいい。早う乗りたい。

昼くらいに店から電話もらって、来ていいよって言われた。カエデさんのZの後ろに乗って店まで行った。

相棒がいた。最高だった。かっこよすぎる。記念写真を撮られた。↓

 なんだこの格好。バイク乗りじゃねえな。

ホワイトボードには「親父ありがとう」と書いた。本当にありがとう。

こうして俺はこいつに出会った。